第207大隊

日本語すら出来ないので注意です!!

このブログについての注意!!

初めまして!このブログは基本的に軍事関係について

主にマニュアルや様々な資料や動画など自分が参考になったもの興味深いものを記録していこうと思い作りました

 

基本的に日本語の資料ではなく英語からフランス、ロシア、ドイツ、スペイン語アラビア語、中国語など多岐に渡ります

 

ですがここで注意なんですが「自分は英語すら出来ません!」

なので様々な翻訳サイトや辞書を引きながらの作業になり、ほとんど正確さはないと思っていただきたいです

 

 

WW2米軍「女性陸軍部隊 成功するリーダーシップへのガイド」米旧陸軍省 1945年2月

※辞書や翻訳サイトを利用しているため誤訳や誤字が多いうえに意訳や直訳が入り混じっているので直接読んでいただいた方がわかりやすいと思います

また読みやすいように順序を変えている場合もあります

 

 

 

 

 

 

序章

 

 

この戦争の開始時に我らの指揮官が直面した主な課題は
平時での行動と目的に慣れた民間人の大部分を
戦争の需要に合わせた組織に作り替えることだった

この移行は兵役に就いた男女にかなりの再調整が必要で
集団生活、規律の受容、権限の行使など、多くの人にとって新しい経験だった

親睦と交わり、リーダーシップのあり方について、短期間で多くのことを学ばなければいけなかった

男性将校は部下をよりよく理解し、指導するために本やパンフレットが書かれました

それらの原則のほとんどは女性にも適用されます
しかし奉仕活動に従事する女性は、独特の状況にあり、さらなる問題を抱えています

男の環境の場合は、新参者なので試練を感じ、良い結果を出さなければならないプレッシャーがある場合があり
少数のグループを組んでいるため、目立ちやすいため、性急な一般化に対し弱い
彼らは自ら奉仕を志願し、より熱心に、より個人主義になる傾向があります

通常、最前線から離れているため、彼らは遠い関係にあると感じるかもしれません
そのため彼らの問題は戦闘の恐怖を克服するよりも、日常生活の単調さに耐えることです

科学は女性の「生まれながら弱い」という伝統ながらの考えを爆発させた
あらゆる国家に所属する女性たちは、そのスタミナ、持久力、および適応力を十分に証明した

また個々の女性たちは優れたリーダーとして活躍しています
しかし女性全体としては集団の規律とリーダーシップの経験が少ない
彼女たちの社会地位は恵まれたものであると同時に恵まれていないものでもある

彼女たちはいままで注目と配慮を受けてきたが、その代償として機会や認知が少なかった
軍に入隊するにあたって特別な特権を求めず、本物の兵士と扱われ、活躍することを期待します

以下の議論はリーダーシップのあり方の検討と、兵役に関する女性の特別な問題の研究に費やされます
主に部隊指揮官を対象としていますが管理職やスタッフにとっても有益なものでしょう
対人関係の原則は部隊の指揮官だろうと、事務職の監督だろうと、同僚や上司との効率的な仕事上の関係を促進するのと同じである

 

 

 

セッション1】リーダシップと士気

 

1.将校とリーダー

あなたはアメリカ陸軍の将校です
これは誇らしい名誉で、あなたは偉大な伝統を受け継いでいます

しかし正規の陸軍将校は、戦時中の緊急事態のために短期間であなたに与えられた階級へ行くのに何年も従軍してきました

 

階級は権限、社会的地位、スマートな制服、良好な生活環境、男性将校と同じ給料など多くの特権を与えてくれます
しかしこれらの特権は、あなたが生まれながら優れた者だと賛辞するものではなく、またあなたを優越させるものでもない。優秀さは獲得するものだ

 

軍隊の言葉で言うならば「階級には、特権だけではなく責任も存在する」

 

昇進を自分への正当な報酬だと考えるのは人間的で自然なことです
また仲間よりも早く昇格したことに感動するのも人間的なことです

しかし戦時下においての昇進は、主に状況の問題だということを覚えておく必要があります
昇進は「適切な時に適切な場所にいること」「将校の枠の多さ」「たまたま昇進しやすい組織への配属」によって昇進します

 

多くの少尉は上級将校と同様にリーダーシップの資格があります
しかし昇進した人が、していない人と比べ価値があるとは限りません
「昇進は運が良かった」この考えを肝に銘じ、部下と接することで
あなた方全員が奉仕する偉大な事業のパートナーとして
自分の立場を深い義務感で捉えられなければいけません

 

ちなみに下士官となった女性の多くは将校と同じぐらい優れた学歴と民間経験を持っています

 

人間は野心を抱くものです。時に野心は建設的な力にもなります
しかし個人的な利益に集中する私利私欲ほど死を招くものはない

金の延べ棒が銀に変り、増え続けることを想像し、それをずっと見ている将校は
この輝きが自分の優秀さを示すものだと思い込んでいます
しかしすぐにそれが汚れていることに気が付くでしょう
その輝きは部下からの尊敬があってこそ、初めて光るものだと

 

 

第二次世界大戦時の日本軍対空砲の配置の仕方(米軍の前線報告から)

※辞書や翻訳サイトを利用しているため誤訳や誤字が多いうえに意訳や直訳が入り混じっているので直接読んでいただいた方がわかりやすいと思います

 

今回紹介するものは米軍がWW2の当時、前線からの報告をまとめた公報「戦術と技術動向」第31部から第40部までに掲載したもので、1943年8月12日から1943年12月16日まで発行したものです

 

 

 

敵の「中・重対空陣地」の配置は基本的に円弧形・三角形・長方形の3つのパターンのいずれかで、一般的な対空砲の配置は下の図のFIG.1(画像の下に書いてあります)

円弧形(下の図のFIG.2)が基本で、3基から10基程度の対空砲が配置され、円弧形の半径は配置される砲の数で直接変化します

基本的にこれらの砲台のあいだには軽対空砲や機銃を設置し陣地の強化をします

CP(指揮所や司令部)は砲台後方の真ん中に配置されているのが多い

砲兵宿舎や弾薬庫は砲台が設置されている場所が空き地の場合、端っこに作られることが多い

 

特に注目すべきなのはソロモン諸島のビラにあったもので、3つの円弧形が並んであり、中央の円弧形が通常の配置とは逆に設置されていた(参考画像なし)

 

三角形(FIG.3)に対空砲を配置した形で、CPは基本的に中央にあります

この点以外に円弧形と違いはなく、円弧形をもっと直角に配置したような感じです

 

 

長方形(FIG.4)は、4つの対空砲で構成されてた形です

下の画像ではやや台形になっていますが同じ形として扱っています

このタイプの陣地はCPが中央にあり、宿舎や弾薬庫は基本的に円弧形と同じで陣地から離れた場所にある場合が多く、空き地の場合は端っこに作られる

 

 

対空砲の防壁のタイプ

 

円形防壁

日本軍が作る防壁は基本的に円形で入り口がないが入り口が保護されているものもあれば、隙間がある保護のされたものもあった

防壁の内径は3mから10mと大きく差があり、そのほとんどは皿鉢状になっています

材料は基本的に土嚢かそれに類似したもので作られている(FIG.3参照)

 

 

円形防壁の改修(FIG.5)

ビラでは新しいタイプも発見された

これはおそらく弾薬貯蔵のための屋根付きシェルターへ降りるスロープで作られており、その出口は直接対空砲へとつながっている

初めの防壁を取り囲むように、もう一つの防壁が作られている

これはいくつかの砲台で見られた

 

機銃または軽対空砲の螺旋式防壁

ニュージョージア島のムンダでは螺旋状に傾斜した防壁が発見された

内径は約3mで、この螺旋の目的は保護された入り口を作ることで、螺旋状の壁の端は1mほど続いているらしい(参考画像なし)

 

対空砲陣地の配置

飛行場に作られる対空砲陣地は非常に多様で、ほとんどの場合、砲台は自然の空き地や高台に作られます

これは以下の図のFIG.6からFIG.9までを見ていただければわかりやすいです

 

 

米軍が前線からの報告をまとめた公報「戦術と技術動向」第1部から第20部まで(1942年6月18日から1943年3月11日まで)

※辞書や翻訳サイトを利用しているため誤訳や誤字が多いです

またページ数が多いため(第1部から第40部まであり総ページ数は2000ページに及びます)

基本的に興味深いところを掲載し、出来るだけ説明を端折って掲載しています

 

本書の第1部から第20部は1942年6月18日から1943年3月11日まで発行されたものです

 

戦術と技術動向と発展

 

この公報は週二回発行され、内容は軍および作戦に影響を及ぼす戦術と技術の最新情報で構成されています

基本的に公式の情報源から得たもので、主に現地にいる米兵や第三者からの報告書から抜粋しています。コメントや評価はその都度、掲載しています

地上部隊や作戦に直接関係するものや空軍、海軍に関する情報は掲載しません

また資料は兵器や作戦に基づいて随時掲載し、情報源は最後に記載します

 

 

最後に師団長や上級指揮官は各々に配備された物資について遭遇した技術的問題についての経験をこの会報に寄稿するように求められている

 

 

日本軍の爆撃方法

 

日本軍は爆撃機の編隊を目的地の上空に到着させても爆弾を全く落とさない

しかし、これの10分から15分後に別の爆撃機編隊が到来し爆撃する。この時に出来るだけすべてに損害を与えようとする

 

また日本軍は「隠れ戦闘機」という戦法を使う

これは爆撃機編隊を迎撃に上がった英軍を空中戦に引きずり込んだ後、爆撃機を一機残し、すべて帰投する。残った一機は英軍戦闘機が着陸するまで丘の向こうなどに潜み、着陸した瞬間に影から飛び出し、地上で英軍機を破壊する。この欺瞞攻撃はシンガポールで効果的に使われ、建造物だけではなく人々にも多くの被害が出た

 

最近のポートモレスビーの空襲では日本軍機5機が爆撃機隊の90秒前に飛来し、白いスモークで十字模様を作り、爆撃機隊はその真ん中を通り、約12秒後に爆弾を投下した

「レイクマン」で知られている英軍の対空マウント(下に参考画像)は英軍中東司令部や総司令部において、あまり良い反応が出ていない。戦車や装甲車にこのサポートは必要ないと述べており、英国王立機甲軍団本部にもこの相談が来たそうで一定の意見の相違があることが確認された

検討の結果、この対空マウントはいらない となった

これは中東でもイギリスでも対空砲手の保護がされてないのが最大の欠点であるとされたからである

しかしこの議論がされている間、英国第八機甲師団が英国人将校によって対空マウントがつけられたバレンタイン戦車が作られた

これを英国機甲本部や参謀本部が見た結果、非常に可能性があるものだと判断した

このため戦車設計部長は参謀本部から可能な限り、すべての戦車と装甲車にこの対空マウントを組み込めるか調査するように依頼された

しかしキューポラを装備した車両では装着できないと懸念されている

一方で王立機甲部隊の司令官は改良型対空マウントの設計と製造をするまで、現在のレイクマン対空支援を付けるように依頼している

 

 

 

日本対戦車中隊の編成

以下のものはビルマで活動している独立対戦車中隊の編成である(下の画像の図)

総戦力は150名

 

37mm対戦車が8門  各砲は1.5tトラックで運ばれ、トラックには約150発の弾薬が積んである。兵士用の自動車はない

 

戦術的な採用例

ラングーンへの侵攻のときに部隊は細分化され、第33師団と第55師団に各2個小隊が配備され、第55師団に配備された2個小隊は戦車部隊と共に行動する予定でしたがシッタン川を渡河できなかったためできなかった

 

リビアのドイツ軍地雷原

トブルク地区で遭遇したドイツ軍地雷原はごく少数の例外を除き、対戦車地雷と対人地雷の組み合わせだったと報告された

 

Sマインと呼ばれる対人地雷は、テラミーネと呼ばれる対戦車地雷の前方に頻繁に設置されており、地雷原の掃討する場合、作業をより危険なものとした

 

また敵の接近を感知するためにトリップワイヤーも使用された

T地雷と呼ばれるものは通常、点火器を地面と同じ高さにし、そのあと土をならすのだが巧妙な隠蔽に遭遇したことがなく、大概地面が荒れているのでこの地雷は簡単に見つかった

あるケースではT地雷が意図的に配置されているのを発見した。このT地雷の側面にはケーブルが付いており、地雷を意図的に単発、もしくは複数を爆破させることができた

 

Sマインは通常、アンテナが2cmぐらいしか見えないように設置した後に地面をならし隠蔽するのだが、これも巧妙な隠蔽に遭遇したことがなく簡単に位置が特定できた

 

 

 

 

米軍が1980年に製作した「ソ連戦力評価」

※翻訳サイトなどを活用しているため誤訳などが多いと思います

またページ数が多いので出来るだけ興味深いところだけ

それに説明文をかなり端折って掲載します

 

 

NATOとWP(ワルシャワ条約機構)の戦力比】

 

少しわかりづらいが

地図上の薄いのがNATOの駐屯軍で、濃いのがWP(ワルシャワ条約機構

 

具体的にはフランスに近いところに広がる「9」と「10」がNATO軍で、それより右がWP軍

数字はすぐに行動可能な師団数

 

NATOとWPの戦力比】

NATO

27個師団   79万9千人       

戦車 6,460台

 

WP

58個師団   97万人

戦車 16,480台

 

 

ワルシャワ条約機構の主な戦闘車両

 

 

 

ソ連の装甲車両の生産力

分かりずらいですが、グラフにはアメリカとソ連の生産量が書かれていますが、ソ連のグラフがかなり掠れていて見ずらくなっています

 

 

 

1968年以来、ソ連は65,000台以上の戦車とAPCを生産しており

米国の約4倍の戦車と約3倍のAPCを生産した

過去の生産傾向が続くとなると、戦車の生産数は30%から40%まで増える可能性がある

 

米国は1960年代からM60シリーズとM113シリーズを生産しているが

ソ連では3種類以上の主力戦車を配備し、T-64およびT-72は13,000台から15,000台ほど生産された

米軍にあるM60戦車の総数よりも多く、また質に関しても高度な装甲によって保護され、大口径で高速弾を発射できる滑腔砲には自動装填装置のほかに、砲の安定装置、電子光学射撃管制システムも組み込まれているので、より少ない訓練で第一射目の命中率を上げることが出来る

 

だがこれはソ連の設計者が、米国の設計者の手の届かないところに達したというわけでない

米国は同等、もしくはそれ以上のものを製造し、配備することができた

ソ連が今日、技術的優位性を獲得しているのは、緊密で短縮された開発サイクルと部分的に開発されたものを生産し運用する意欲から来ている

 

実際、過去10年のソ連陸軍兵器の支出は米国の3倍に達している

 

 

 

質の問題

 

NOTES

1.T-72には自動電子距離計、おそらくレーザー測定器を備えている

2.T-72にはシュノーケルがついている

3.M60A1は60発 T-72は40発

4.T-72放射能防護がされている

5.M60A1には自動装填装置がない

 

1984年または1985年までに追加装甲と120mm砲を備えた「XM-1 E1」が利用可能になります

米陸軍はソ連の後続戦車と同等の性能の戦車を生産できるよう期待しています

 

 

 

 

 

現在の米軍のAPCソ連BMPよりも明らかに劣っている

 

NOTES

1.大きさ、重さを考慮して判断

2.BMPにはパッシブIRサイトがある

3.BMPは登場する分隊を保護できる

4.BMPには73mm砲がついている

5.BMPにはATGMがついている

 

1984年までに米軍の歩兵戦闘車が利用可能になれば、BMPの後続車両と比較して量はともかく、質は同等になるだろう

 

IFV と BMP-FO

 

NOTES

1.IFVは優れたサスペンションと馬力を備えてる

2.IFVにはサーマルサイトがある

3.IFVには25mmの機関砲がついている

 

 

 

 

ここまでのデータ、または説明を受けて、NATO支持者は2つの理由からソビエトとの戦力差はないと考えている

1.米国だけではなく、NATOの全ての戦車の数を入れる必要があること

2.NATOは戦車だけではなく、対戦車ミサイルなどの高性能な兵器を使用し、ソ連の装甲戦力に対抗していること

 

中央ヨーロッパにおける主力戦車の動員数

 

 

NATO vs ワルシャワ条約機構

ワルシャワ条約機構の戦車は現在、NATOを上回っており

平時では2:1 動員後には2.5:1の戦力比になっている

NATOが1985年までにこれを改善する可能性は低く

ワルシャワ条約機構はこの数的優位を継続するだろう

 

これは1つ目の理由のメリットにはなるが、慰めにはならない

1975年から1979年までのNATOの戦車調達は平均して、ワルシャワ条約機構の半分以下

 

NATOは1980年から1985年までの間に約3,000台の戦車を追加すると予想していますが、この主な増加は英国の新たな調達と米国の海外への事前配置のためです

 

グラフは1975年から1979年までのNATOワルシャワ条約機構主力戦車調達数

 

 

基本的にM60シリーズで、NATOは105mm以下の主砲と旧式の装甲の戦車に依存しているが、ワルシャワ条約機構は120mm砲と最新の装甲の戦車を多く生産しており、最新式の装甲戦力比はおそらく4:1とNATOを大きく上回るでしょう

 

この質の違いはとても重要です

以下のものは、現在と近い未来の主力戦車の有効性に関する米軍の比較で

米陸軍資材システム分析局は2台の戦車による1vs1の戦闘を動的モデルを使用し、戦闘(例えば第四次中東戦争など)や射撃やその他の様々なテストデータから各戦車の脆弱性と致死性、および射程距離と交戦時間における発射速度と命中率を比較することで2台の各戦車を評価します

以下のグラフから最近のソ連の優位性を確認することができます

グラフは上に行くほど米軍が優位で、下に行くほどソ連が優位

1950年から1980年までの各主力戦車の評価が書かれている

 

途中にある黒くなっているところ(M60A1 vs T64/T72M)からは

上の線が1974年の米陸軍がXM-1の開発を承認するときに使用した情報で

下の線が1980年の最新の情報をもとに改めたもので

もしソ連の装甲が最高品質であっても最低品質であっても、その高い防御力のため上に伸びている線よりも下に伸びている線の方に近い可能性が大きい

 

 

次の図は米陸軍弾道研究所のデータをもとにした射撃試験の結果で

米軍の第七軍団の使用する4つの主要な対戦車兵器とソ連の3つの戦車を比べています

 

一番下の表は、対象の戦車に真正面から命中したときに倒せる確率

 

 

以上の情報を見ると、基本的にT-62には高い殺傷能力を持っていますがT-72になるとかなりきつく

特にATGMは、質の低いT-72には有効ですが、最新のT-72の正面からでは役に立たない

結論はNATO1984年まで装甲または対戦車兵器に関してソ連に勝る点はなく

現在の量的な不利をわずかに補うだけであること

 

 

 

 

対戦車ミサイル

 

ではNATOの希望は対戦車ミサイルにあるのだろうか?精密誘導弾にあるのか?

こちらも未来は暗い

いままで強力だったTOWも今では怪しく、ソ連T-72T-64を配備したとき、20年続く米国の対戦車ミサイルの優位性は失われた

改良されるTOWも現在の戦車に対して、欠点を補う可能性はあるがT-80やT-80Iの装甲はこの開発を無意味なものにする可能性がある

 

 

 

縦の100から700は実質的な圧延均質鋼の厚さ

SS-10/11から続くのは米軍のミサイルの貫通力

下のT-54/T-55から続くのはソ連戦車の装甲厚

 

 

 

 

以下のものは米軍の第7軍に配備されているDRAGONとTOWによる、正面攻撃に対するT-62T-72脆弱性表しているもので

DRAGONは100から1,000mの範囲から0°の正面攻撃

TOWは500から3700mの範囲で0°の正面攻撃

 

戦車の黒いとこが貫通できなかったポイントで、点線の部分が貫通できたポイント


これらの図から、現在ヨーロッパで米軍の指揮官が直面しているATGMの問題を表しています

ATGMはT-62に対しては有効ですが、T-72T-64はほとんど無敵です

もしT-72の装甲が低品質なものだった場合でもATGMの半分以上は効果がなく、高品質な装甲な場合は殺傷確率は0.20未満まで低下する

なのでATGMを側面や背面、または上部から攻撃するように戦術の変更をする必要があります

そのためにはある程度の射程の優位性を犠牲にする必要がありますが、優位性を失いすぎると制圧射撃や歩兵の攻撃に対して脆弱になる可能性があります

(米陸軍は現在、改良型のTOWを開発していますがこれが登場するのは1982年からです)

 

 

 

【制圧のための戦術】

いずれにせよNATOのATGMを対処するためにソ連軍は装甲と同様に制圧射撃を重要視していると思われる

ソ連の教義ではATGMやその他の対装甲兵器を排除するため、戦車による直接射撃、歩兵戦闘車での支援および攻撃ヘリコプター、大砲や迫撃砲による間接射撃の4つのタイプで対処しようとします

 

ワルシャワ条約機構軍は戦車の優位性を利用しNATOのATGMを制圧しようと考えている

高密度で大量の戦車で攻撃し、防御側の対応を飽和させることが出来ると考えています

また戦車砲はATGMよりも早く着弾させることができること、ソ連は正面が重装甲で、車体を低く小さくしているため目標になりずらく、乗員はATGMと正面から戦闘できるように訓練されている

ドイツに配備されている米軍戦車の砲弾は8割以上が対戦車砲弾で、ソ連はATGM制圧用に高火力対人弾を中心に搭載しています

 

またソビエトは戦車以外にもNATOの防衛陣地の奥底まで到達し、車両やバンカーに隠れるATGMなどの兵器を制圧できる物を高く評価しており、ここにきてソ連製ATGMがその役割を果たす

1960年代から1970年代にかけて米軍は2種類のATGMを配備した

DRAGONは射程1000mで、TOWは射程3000mから3700m 以上の2つを配備したのに対しソ連は6種類も配備しましたソ連の最新のATGMは「AT-6 SPIRAL」で射程5000mの半自動指令照準線一致です

現在NATOワルシャワ条約機構軍よりも多くの対戦車兵器を保有しており、今後1984年までに対戦車兵器の数を大きく増やす予定ですが、そのほとんどは射程が短く、T-72などの高品質な装甲には意味がなく、射程1000m以上の対戦車システムでのみ考慮しても、1984年までにワルシャワ条約機構軍はNATOに対する優位性は70%も拡大することになる。これらの兵器や歩兵支援兵器を戦場で動かすための装甲車については現在、ワルシャワ条約機構軍が明らかに優位に立っており、1984年まで歩兵戦闘車においては5:1の優位を保つだろう

 

攻撃ヘリソ連が強く求めている「ATGMの排除」ために最も有効な機動火力で、3ページに記してあるようにソ連内での調達の優先度が高い。1974年4月から10月までの6か月間でソ連中欧だけで攻撃ヘリを40%増やし、新たに2つのMi-24連隊を編成した

 

Mi-24ハインドとMi-8 HIP E はNATOの戦車やATGMを直接破壊出来る火力で重武装しており、どちらも大量生産されています。1984年までワルシャワ条約機構軍は攻撃ヘリで1.7:1の優位性を保つと予想されます

次にソ連がATGM対策に主要な対抗手段としている「砲兵」に関して、ワルシャワ条約機構軍は1984年まで約2.5:1で優位性を維持するでしょう

また機械化だけではなく砲弾の改良も進んでおり、クラスター弾やフレシェット、近接信管などを配備しており、ナイロンブランケットなどで保護されているATGMに対しても有効だと思われる

ヨーロッパにおける戦力バランスの決定的な違いは、おそらく火力増強能力で測るのが良く、以下のものはワルシャワ条約機構軍は準備砲撃での排除または射撃の妨害の能力を表しています

 

図は「中欧の砲兵による投射量の比較 1979年と1984年」

縦は、3分で急増する投射量の数値 単位はメートルトン(1000kg)

NATO側は対砲兵射撃の最大射程を表しており、1984年までにNATOの劣勢が増すことになる

 

ここまでのを要約すると少なくともソ連1984年までは大量のソ連製装甲戦力がヨーロッパの戦力均衡に大きく影響を与えること

ワルシャワ条約機構軍は装甲戦力の数的優位と質的優位を高めるだろう

ワルシャワ条約機構軍は装甲戦力およびヘリと砲兵の優位性により、NATOのATGMに対抗する有効な手段を構築しつつあること

 

 

 

現在はここまで

 

朝鮮戦争時の北朝鮮軍の軍服(米軍 1950年8月に製作)

右のページには
北朝鮮将校の軍服
左が通常の陸軍 右が治安部隊

素材は軽量コットン

 

色はダークカーキー または、くすんだ緑

米軍のArmy fatigue clothingに似ているらしい

 

ズボン(将校)

腰から垂直に6mmの縞模様がズボンの外側の縫い目に沿って足まで伸びている

縞模様の色は、通常の陸軍だと赤 治安部隊だと緑

下士官の場合はついていない

 

ジャケット(将校)

体にピッタリとついて、腰よりも少し下まで伸びており

襟は約5cmほど立っており、先端は折られて縫われており着色されている

両袖は1.3cmほどの縞模様がぐるっと回っており、袖口から7.6cmぐらいのところについている

ジャケットの正面には2cmほどの真鍮製のボタンが4つついてる

先端や縞模様の色は、通常の陸軍が赤 治安部隊が緑

 

下士官の場合は縞模様や先端に何もついていない

 

ベルト

約6cmの茶色の革で取り外しが可能

ジャケットの上から着用する

また将校は右肩からベルトに革のストラップを着ける

 

帽子

ジャケットとズボンと同じ素材で、米軍の(U.S. Army fatigue cap)に似ている

後部には布製のネックシェード(首を熱から守るやつ)があり、ボタンで着用ができる

バイザーには赤い星の記章が付いている

 

靴(将校)

将校は黒の革ブーツ 下士官はゴム底の布製

 

 

左 北朝鮮陸軍 軍曹
右 北朝鮮空軍 中尉



北朝鮮空軍 中尉



 

北朝鮮軍の階級章と肩章と帽章(米軍が1950年8月に製作)

左が治安部隊用
右が通常の陸軍用

左上から

中将  少将 上級大佐 大佐 中佐

少佐 大尉 上級中尉  中尉  少尉

曹長 上級軍曹 軍曹 下級軍曹 伍長 兵卒

左右同じ

 

北朝鮮空軍の階級章と空軍機の記章

左上から

中将 少将 

上級大佐 大佐 中佐 少佐

大尉 上級中尉 中尉 少尉

 

下士官

 

曹長 上級曹長 軍曹

下級軍曹 伍長 兵卒

 

【空軍機】

WINGS は翼 FUSELAGE は胴体

 

北朝鮮の機体には色んな国籍識別標がついているが、基本的に赤い星が中心にある

 

 

北朝鮮海軍

左上から

中佐 少佐 大尉

上級中尉 中尉 少尉

准尉 上級軍曹 軍曹

下級軍曹 伍長 兵卒

 

一番下のは北朝鮮海軍旗